テックを味方に、マーケをデザイン
短いだけでは意味がない!? 適正なLP制作期間の考え方
2023-11-09
LP(ランディングページ)制作を検討する際、どの程度の期間を見越しておくべきか気になるところかと思います。制作会社さまのページを見ると、ざまな制作期間を打ち出していますが、中には「最短5日で制作」という、短納期をアピールしている場合も。
しかし、LP制作においては短納期が必ずしもメリットになるとは限りません。なぜならLPを制作する目的の多くは「成果を出す」ことであり、そのためには制作だけでなく戦略設計(プランニング)も重要になるためです。
それでは、成果の出るLPを制作するにはどの程度の期間が必要なのでしょうか。今回の記事では、LP制作期間の目安と、できるだけスムーズに制作を進行するためのポイントについて解説します。
一般的なLP制作期間の目安と変動要因
一般的なLP制作期間は、初期の戦略設計(プランニング)を含めた場合、1~2か月ほどが目安となります。LP制作期間の長短は依頼する範囲によっても変動するため、LPがどういった工程で制作されるのかを把握しておくことが重要です。
一般的なLP制作の流れ
LP制作の流れは以下のようになります。
- 戦略設計(プランニング)
- 構成(ワイヤーフレーム)作成
- 素材(画像・テキスト)作成
- デザイン作成
- コーディング
- テスト・修正・公開
制作会社への依頼を検討する際、どこからどこまでを実施してくれて、その結果、納期はどれくらいになるかを加味して考えること必要です。
また、戦略設計(プランニング)や公開後の改善までのサポートは、制作会社によって対応の有無があるため、短い制作期間を提示している会社についてはこの点も念頭において検討してください。
納期が短いことが原因となる懸念点
最短5営業日や1週間などをうたっている制作会社の場合、以下の懸念点に留意する必要があります。
懸念点1 クオリティが落ちる
短納期となると、制作会社によっては制作にかける時間が短くなってしまうことで、LPのクオリティが落ちてしまうリスクが考えられます。あってはならないことですが、短納期になることで間違いやミスの増加につながる可能性もあります。
こうしたデザインやコンテンツの品質低下は、ダイレクトにCVRの低下につながりかねないため注意してください。
懸念点2 戦略設計が十分にされない
LPの戦略設計(プランニング)では「誰に」「何を」「どのように」伝えるのかといった仮説を構築します。この仮説構築に十分な時間をかけられない場合、闇雲に制作・改善を繰り返すことになるため、作ったものの何も生み出さないLPとなってしまうリスクがあります。
もし「LPがあれば成果につながるかもしれない」という漠然とした期待のみの状態で依頼する場合は、高い確率でミスマッチとなる可能性があるため注意してください。
納期が長いことが原因となる懸念点
納期が短い場合の懸念だけでなく、長い場合も別の懸念が考えられます。
懸念点1 PDCAの効率が下がる
LPは最初から成果を出すことは難しく、設計した戦略の成否を検証しながら改善を繰り返していくことが重要になります。そうすることで、Web広告を通じた仮説検証を行うことができるため、顧客理解が深まり、成果アップにつながります。
しかし、制作に半年を要するとした場合、最初の制作及び公開後に検証を1か月で実施したとしても、その後の改善でさらに半年必要となるとすれば、1年間で1回、多くても2回程度の改善しかできなくなってしまいます。
これでは改善スピードがなかなか上がらず、成果につなげられないだけでなく、検証と改善を回すことで得られるさまざまな知見もたまりにくいため、制作期間を長くかけることは得策とはいえません。
懸念点2 トレンドを逃しやすい
マーケットは日々変化しており、その時流に乗るためには展開の早さが求められます。制作期間に半年を要する場合、制作中にトレンドが変化し、伝えるべきメッセージが変わる可能性が十分に考えられます。
懸念点1でも述べた通り、LP制作では検証と改善が重要となり、短い期間で定期的に検証を行うことで、こういったトレンドの変化にも柔軟に対応できるようになるため、スピード感を意識することも求められます。
発注前の事前準備がスムーズなLP制作を実現
戦略設計(プランニング)を含める場合は相応の制作期間を要しますが、できるだけ効率的に進めて不要な時間のロスを抑えるための方法はあります。ポイントは主に以下の4つです。
ポイント1 LP制作の目的を明確にしておく
1つ目は要件定義に関する部分です。ここを明確にしておかないと、制作会社とすり合わせの段階で時間がかかってしまいます。
また、最終的に完成したページと依頼した意図に齟齬(そご)があった場合には、ページ修正など余分な工数がかかってしまいかねません。LP制作前にはあらかじめ社内で目的を明確にしてから依頼すると、スムーズな進行を期待できます。
ポイント2 戦略を明確にしておく
2つ目は戦略に関する部分です。社内で知見やノウハウがあれば、事前に戦略を明確にしておくことができ、大幅に時間を割愛できます。
とくにペルソナの設計など、狙うターゲット像の定義を明確にできればできるほど、LPの構成やリリース後の検証、改善も効率的に検討できるようになります。ただし、粒度の高い戦略設計(プランニング)には、専門的な知見やノウハウが必要になり、時間やコストも相応にかかるため、難しいと感じる場合は対応している制作会社に依頼するのもおすすめです。
ポイント3 自社の素材(画像・テキスト)をそろえておく
3つ目は素材に関する部分です。LP制作に必要な自社の素材は、制作に使える形で用意することが必要です。製品やサービス内容、企業のイメージ写真、ロゴデータやカタログデータ、会社情報やお客さまのレビューなど、ビジュアルとテキストの両方で多くの素材が必要とされます。
これらの素材を事前に準備しておくことも、進行をスムーズに行うためには有効です。
ポイント4 確認作業・レスポンスを迅速に行う
4つ目は確認作業に関する部分です。LP制作では、いきなり完成形を提出されるわけではなく、ラフや合間の修正を確認する作業が発生します。
そのため、依頼者側に求められる確認作業をできるだけ迅速に行うことが、進行をスムーズにする上でも大切なポイントとなります。
適切な期間でLP制作をすることにより勝ちパターンの発見が早くなる
成果を出すLP制作には、戦略設計(プランニング)と定期的な検証・改善は不可欠です。しかし、制作期間が短過ぎると戦略設計(プランニング)が十分にできず、逆に長過ぎると改善効率が低下してしまいます。
そのため、目安として1〜2か月前後の制作期間を見越しておくことをおすすめします。
AIR Designでは、LP/バナー/動画の制作・改善サービスをご提供しています。LP制作では戦略設計(プランニング)も含めて1本あたり22営業日で制作していますが、その後の改善も含めてPDCAに伴走することで、効率的にヒット(成果の出るLP)を目指すことが可能です。
LPのPDCAをきちんと回して成果につなげたいというご要望がありましたら、ぜひAIR Designにご相談ください。
このコラムを書いた人
PerCoRe合同会社(WEBマーケティング)
山ノ内智也
マーケティング歴7年。過去ECサイト立ち上げから5年で月商5000万規模にグロース、メディアは1年半で160万PVにグロース、セミナー登壇実績等。集客・CRO・CRMまで一気通貫で携わることが得意。現在は自社メディア運営・Web制作・企業さまの支援等幅広く活動中。